【不動産相続事例】亡くなってから資産管理まで – (9)上手な相続財産の分け方

不動産相続:不動産相続事例 - 亡くなってから資産管理まで (9)上手な相続財産の分け方

こんにちは。不動産相続アドバイザー鈴木です。

前回ご紹介した私が継続管理させていただいている資産家の方の事例『亡くなってから資産管理まで - (8)銀行融資の上手な使い方』の続きになります。

今回は「(9)上手な相続財産の分け方」についてのお話です。

本件の概要(相談者の状況と、ご相談いただいた経緯)

  • 相談者のお父様がお亡くなりなりました。
  • 相続人は相談者、そのお母さん、相談者のお姉さんの3人。
  • 明らかに相続税がかかるだけの資産がある。
  • お父様が亡くなってから私のところに相談に来るまでにすでに5ヶ月が過ぎていた。

相談者は先代からお付き合いのある税理士にお願いしていましたが、税理士が一方的に話しを進めるだけで、何の説明もなくかなりの不安を抱えていました。そこで私の知人の紹介で相談に来ていただき、今後の相続の進め方をお話して、正式に依頼していただきました。

そして「(4)相続財産の特定と調査」で調査した結果、大半の相続財産が土地で、内容は以下の通りでした。

  • 300坪の土地が1ヵ所
  • 200坪の土地が4ヵ所
  • 50坪の土地が1ヵ所

相談者のご主人が生前から月極駐車場を経営していたことがわかりました。

上手な相続財産の分け方

「財産の分け方は相続の一番の悩みかも」これは相続財産がたくさんある人たちの悩みと思っていませんか。

資産があると大変ですよね~って思っているそこのあなた!実は相続争いの一番多いのは相続税がかからない小さい相続財産の人たちが多いのです。

私の扱ったケースでは20万円の相続財産をどう分けるかで争いになったご兄弟おりまして、こうなると額でもなんでもないのでしょうね。

今までの相続争いに発展したケースでいつも思うのは、金額とか大きさとか、規模とかの問題じゃなくて、それぞれの兄弟姉妹間の気持ちの争いというのが結果として財産争いになっている感じです。

そうでもなくちゃ20万円でもめないですよねぇ。

本件ではまったく相続の争いにはなりませんでした。

亡くなったお父さんは家族にも資産の内容を知らせない人でしたから相続の準備は全くできていませんでしたが、それでも争いにならなかったのは、私たちが介在できたからだと思っています。

やはり兄弟姉妹間で交渉しようとしても感情が先に立って前に進みにくいということがたくさんありますね。そういう意味でも私のような相続のプロが間に入って、交渉を円滑に進めることが重要ではないでしょうか。

本件ではそれぞれ提案の際にご家族からのご希望を個別にお伺いしておりまして、みなさんが抱えていた悩みは以下通りです。

  • お母さんは自分の持っている財産と相続税の支払い、さらに今後のお子様たちが争いのないようにご心配されていました。
  • お姉さんは、自分の娘さんと二人きりのこれからの生活をご心配されていました。
  • 相談者の方は、相続税の支払いと、自分たちの生活、そしてこれからの母と姉の生活、さらに相続する資産の管理の心配をされていました。

これらを踏まえたうえで、相続人のみなさんの生活費を確保をするために、相続財産の収益を得られるところは全て相談者へ相続させることにしまし、そこから生活費をお母さん、お姉さん、相談者と分けるようにしています。

また居住しているところはそのままそれぞれが相続していくことで提案しています。

居住用財産は小規模宅地等の特例でかなりの減税も見込めますからね。できるだけそれぞれに所有してもらった方がよいでしょう。

本件の提案の際には相続人全員集まってもらって、その前ですべてお話しています。

もちろん難しいことも多いとは思いますが、それでも伝えていかなければいけませんし、相続人全員の合意が欲しいところですから、そのために話し合いは毎回実施しています。

本件も相続人のみなさん全員が私の提案にご納得いただいて進めることができました。

相続人のお子さんにもご説明

ちなみに本件の資産のほとんどを相続した相続人さんには、まだ大学生と高校生のお子さんがいらしたので、彼らにも知っておいてほしいので、同席していただいてお話しました。

その子は将来必ず本件の土地や建物を次の世代に相続するときが来るので、次の不動産の承継者としての自覚を持ってもらうためにも、事前に財産があることを正しく認識しておいて欲しかったからです。

相続人全員の合意が大切

このように相続財産を分けるときには相続人みなさんの合意が大切です。一人だけが独りよがりに相続の主張をしてもまったく人には伝わりません。なぜ自分がそれを相続していくことがいいのかをしっかりと伝える場所が必要です。

そしてどうしても納得できないのは何が原因なのか。そんなところを一つひとつ解決しながら行けば必ず全部が解決していけるのです。

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